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~戦争のない未来へ 子どもたちへの伝言~
長崎に原爆が投下され、第2次世界大戦の終戦から78年を迎えました。日本では、この間、平和だといえる毎日が続いています。
一方、世界に目を向けると、各地で紛争やテロが絶えることはなく、罪のない小さな子どもたちまでもが犠牲になるような悲劇が繰り返されています。また、地球上には、長崎に落とされた原爆より何倍も威力のある核兵器が、未だ約1万5千発あるといわれています。
諫早市は、平成17年9月に、「平和都市諫早宣言」を行い、非核都市であることを宣言しました。被爆県長崎の一員として、戦争や核兵器のない平和な世界の実現に向けて取り組むことが、私たちの責務であると考えています。
市内には、戦地へ出兵された方や、長崎で被爆された方、救援列車で運ばれてきた被爆者を救護された方など、多くの体験者がいらっしゃいます。しかし、体験者の高齢化が進み、市民にも戦争を知らない世代が増え、悲惨な体験は風化していくことが心配されます。
平和な世界の実現のためには、まず、私たち自身が、戦争や核兵器がいかに恐ろしいものであるかを認識することが必要です。そのためには、戦争や原爆の悲惨な体験を次の世代に継承しなければなりません。
市では、被爆者の講話会などを開催するとともに、市民から体験談を収集し、「戦争のない未来へ ~子どもたちへの伝言~」と題して、ホームページで公開するとともに、冊子にまとめ、市内図書館・図書室にて貸し出しを行っており、PDF版も下記に掲載しております。
今後も、平和な世界の実現のために、戦争や原爆の悲惨な体験を風化させないよう努めていきます。
この記録は、昭和58年に諫早市が発行した冊子「諫早市原爆被爆者救護活動の記録」に掲載している救護体験者の手記で、諫早市における被爆者の救護活動の実態が記されています。
ここに掲載する記録は冊子に手記を寄稿されている方若しくはその親族の方にホームページへの掲載の了承を得ることができた一部のものです。