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国営諫早湾干拓事業

ページ番号:0001632 更新日:2023年2月1日更新 印刷ページ表示

目次

  1. 干拓の歴史
    諫早湾は干拓の歴史
  2. 災害の歴史
    台風や集中豪雨による被害を受けやすい地域
  3. 国営諫早湾干拓事業の概要
    諫早湾干拓事業に至る変遷及び概要、事業の効果などの説明資料
  4. 諫早湾干拓地へのご案内
  5. 干拓農地の風景
    干拓農地では平成20年度から営農が開始され、環境に配慮した環境保全型農業が大規模に展開されています
  6. 干拓地等の利活用
    諫早湾干拓事業で創出された干拓地や干陸地等の有効活用を図り、地域のにぎわい創出に取り組んでいます。

1.干拓の歴史

諫早湾は干拓の歴史
諫早湾沿岸地域は、阿蘇九重山系の火山灰質の土砂などが筑後川などの河口に流され、それが有明海の反時計回りの潮流により、諫早湾奥部へと供給され続け、沿岸部の多い所で1年に5センチメートルも干潟が堆積すると言われています。
この干潟の堆積により、諫早湾沿岸地域では、排水路や河口等が閉塞され、さらに背後地よりも干潟の標高が高くなることから、背後地の排水が困難となってしまいます。
その干潟を干拓し、排水を確保するとともに、その干拓地は農地として活用が図られてきました。この干潟の堆積と干拓が繰り返され、今の諫早平野が形成されています。歴史的には、鎌倉時代の末期(1330年)のころから干拓が行われてきたと言われています。

干拓の変遷

干拓の歴史、変遷地図
(資料:「諫早湾干拓の歩み」財団法人諫早湾地域振興基金)

2.災害の歴史

台風や集中豪雨による被害を受けやすい地域
諫早は地理的に集中豪雨に見舞われやすく、また台風の常襲地帯でもあることから、昭和32年の諫早大水害をはじめ、これまでに幾度となく災害が発生し、被害を被ってきました。特に干拓を繰り返し、海水面より低い低平地の多い諫早平野一帯では、有明海の約6メートルという日本一の干満差の影響もあり、満潮時の大雨の際には長時間にわたり内水の排除が出来ないことから、湛水・冠水被害が生じやすく、また海岸沿いでは台風による高潮被害に苦しんできました。

3.国営諫早湾干拓事業の概要

目的

  1. 防災機能の強化
    高潮、洪水、常時排水等に対する地域の防災機能を強化すること。
  2. 優良農地の造成
    かんがい用水が確保された大規模で平坦な優良農地を造成し、生産性の高い農業を実現すること。

計画対象地域
諫早市、雲仙市

総事業費
2,530億円

事業内容
詳しくは、事業内容をご覧ください

事業の経緯
詳しくは、事業の経緯をご覧ください

もう少し詳しくお知りになりたい方は、諫早市作成の諫早湾干拓事業の概要 (PDFファイル:672KB)をご覧いただくか、九州農政局ホームページ<外部リンク>長崎県ホームページ<外部リンク>を参照ください。

諫早湾干拓事業の航空写真
諫早湾干拓事業により創出された干拓地の航空写真
(出典:九州農政局諫早湾干拓事務所)

4.諫早湾干拓地へのご案内

5.干拓農地の風景

麦の収穫風景
大区画のスケールメリットを生かし、県内では類を見ない大型機械による収穫作業は圧巻です。
(撮影日:平成29年5月26日)
大型機械による麦の収穫状況
大型機械による麦の収穫作業
大型収穫機から10トントラックへの麦の積み込み状況
一辺が600メートルもある麦畑の収穫状況
キャベツの収穫風景
大型の収穫機で収穫されることもあるようですが、この日は一つ一つサイズを確認しながら手作業で収穫が行われています。
(撮影日:平成29年5月26日)
キャベツの収穫作業
手作業によるキャベツの収穫、箱詰め作業
玉ねぎの収穫風景
玉ねぎピッカーという大型の機械で玉ねぎを拾い上げていきます。機械だけでは対応しきれない玉ねぎの根切り作業などは、一つ一つ手作業で行われています。
(撮影日:平成29年5月29日)
玉ねぎピッカーによる収穫作業の画像1
玉ねぎピッカーによる収穫作業の画像2
玉ねぎの根切り作業
大規模な干拓農地では、環境保全型農業により、減農薬、減化学肥料を推進しており、安全で安心な農産物が生産されています。生産されるそのほとんどが契約栽培で、一般に市場に出回ることは少ないですが、ドレッシングや、コンビニの惣菜、外食チェーン店など多様な場所で使用されており、皆さんも一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。

6.干拓地等の利活用

1.本明川河川敷地(高来地域)を利用した賑わいづくり

諫早市では、本明川河川敷地(高来地域)を利用した地域の振興を図るため、本明川「幻の高来そば」等検討協議会を設置し、地域の合意形成を図るとともに、河川管理者(国土交通省)へ都市・地域再生等利用区域の指定等に関する要望を行い、令和3年8月10日に指定されました。
この区域では現在、そばの栽培やコスモスなどの植栽などが行われています。

2.調整池の生態調査

諫早湾干拓事業で創出された調整池において、竿釣りや投網、刺し網などによる生態調査を実施し、フナや手長エビ、絶滅危惧種のエツなど多くの生物が生息しており、新たな生態系が形成されていることがわかりました。

調査結果
調査日 エツ ヘラブナ ギンブナ ナマズ コイ モツゴ 手長エビ ドンコ シジミ 底泥
平成29年7月27日   7尾     2尾 1尾       10尾 ガタ土
(臭)
平成30年5月16日 20尾   7尾 3尾 1尾   3尾     34尾 ガタ土
(臭)
令和元年6月5日 10尾 70尾         53尾     133尾 ガタ土
(臭)
令和2年11月13日   20尾         38尾     58尾 ガタ土
(臭)
令和4年2月2日   42尾         89尾 1匹 2個 134尾 ガタ土
(臭)

調査の様子
釣り調査
釣りによる調査の様子
投網調査
投網による調査の様子
刺網調査
刺網調査の様子
牡蠣殻の魚礁の回収
令和2年度からは、網カゴに牡蠣殻を詰めた魚礁を調整池内に複数設置し、手長エビの増殖を試みています。
牡蠣殻の魚礁の調査の様子
底泥調査
生態調査に合わせて、調整池の底泥を採取し、臭いなど底質に変化がないか確認しています。
底泥調査の様子

3.諫干にぎわい創出事業

諫早湾干拓事業によってもたらされた干陸地や調整池など豊かな地域資源の利活用に関し、県央振興局や地元関係団体などとともに「諫早湾干拓にぎわい推進会議」を組織して、構成団体等が実施する事業の情報共有や意見交換などを行っています。


諫干にぎわい創出事業の取組につきましては、県央振興局ホームページ<外部リンク>をご覧ください。

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