ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 経済交流部 > 文化振興課 > 多良海道・竹崎街道

本文

多良海道・竹崎街道

ページ番号:0001367 更新日:2023年2月1日更新 印刷ページ表示

多良海道ホームページ「多良海道を往く」<外部リンク>

文化庁の「歴史の道百選」に追加選定されました。

​多良海道が描かれた江戸時代の地図の画像
多良海道が描かれた江戸時代の地図 諫早図書館蔵

歴史の道百選追加選定の概要

追加選定年月日:令和元年10月29日

名称:長崎街道ー多良通(たらみち)もしくは(多良海道(たらかいどう))

所在地:大越(諫早市高来町)~七曲~長坂~山茶花茶屋(諫早市小長井町)~船倉~矢答峠(佐賀県太良町)

小川原浦(諫早市小長井町)

解説:多良海道(たらかいどう)

江戸時代初頭に佐賀藩が整備した長崎街道の第一の幹線で、諫早永昌から多良岳東側を通る有明海周りで鹿島・塩田を通り佐賀に至る。他の藩の領地を経由せずに長崎港警備や出島からの情報を伝達することができました。また、諫早の光江津(港)や太良の竹崎津(港)などで海路と接続して、有明海を渡って情報や物資を伝達することができました。

現在は舗装されているところが多いものの、大越(諫早市高来町)や長坂(諫早市小長井町)には、土道(つちみち)や道幅を示す石積などが残り、往時の街道の雰囲気をよく留めています。そして、沿道には山茶花の茶屋跡や郡境の石柱などがあり、江戸時代の街道を偲ばせる文化財が残っています。

長崎街道の中でも「多良海道」と呼ばれ、その他にも多良往還(たらおうかん)・多良通(たらみち)・諫早街道などの名称もあります。永昌宿(長崎県諫早市永昌町)、湯江宿(長崎県諫早市高来町湯江)、山茶花茶屋(長崎県諫早市小長井町)、多良宿(佐賀県太良町)などを経由し、塩田宿(佐賀県嬉野市)に至る総距離約48km(十二里八町)のルートです。

途中、湯江追分からは山あいのルートと有明海沿いのルートの二手に分かれ、多良宿で合流します。有明海沿いのルートは「竹崎街道」と呼ばれています。

山茶花茶屋付近(諫早市小長井町~佐賀県太良町)の画像
山茶花茶屋付近(諫早市小長井町~佐賀県太良町)
大越付近(諫早市高来町)の画像
大越付近(諫早市高来町)
太良嶽大権現一ノ鳥居と多良海道(諫早市高来町)の画像
太良嶽大権現一ノ鳥居と多良海道(諫早市高来町)
小川原浦付近(諫早市小長井町)の画像
小川原浦付近(諫早市小長井町)

歴史の道百選とは

古くから人、物、情報の交流の舞台となってきた道や水路は、日本の文化や歴史を理解する上で極めて重要な意味を持っています。

しかし、これらの歴史的・文化的に重要な由緒を有する古道・交通関係遺跡(以下「歴史の道」という)は、史跡等に指定されているものを除いては、開発事業などによって失われたり、荒廃しているものが多いのが現状です。

文化庁は、「歴史の道」及び地域の文化財に対する国民に呼びかけ、これを顕彰するために、平成8年度に全国の最もすぐれた「歴史の道」78か所を「歴史の道百選」として選定しました。

文化庁はさらに、「歴史の道」及び地域の文化財に対する関心と理解をより一層福間得るため、文化庁選定「歴史の道百選」追加選定委員会を設置して検討を重ね、令和元年10月29日付けで「歴史の道百選」の追加選定を行いました。

追加選定されたのは、新規選定36件、既選定への追加選定19件で、これにより「歴史の道百選」は114件となりました。

​長崎県内で選定された「歴史の道百選」の画像
長崎県内で選定された「歴史の道百選」