本文
市杵島神社の馬頭観音
よみがな
いちきしまじんじゃのばとうかんのん
指定区分
市指定有形文化財
指定年月日
昭和52年9月26日
所在地
諫早市小長井町大搦
交通
JR長里駅より約2km
県営バス「殿崎」より約1.5km
寛文・延宝時代に諫早内匠真清及び藤原茂真(4代)公の信仰により長里大久保に本社が創立されました。文久元(1861)年領主諫早家より幣帛を供進されてから近隣はもとより遠方からも参詣し尊信する者が多くなりました。
神社の前を横切る竹崎街道は、江戸時代には諫早領主をはじめ往来が頻繁で、ある日の休憩中領主の愛馬が急死し、領主はいたくこれを憐れみ、ここに葬りその霊を弔うために堂を建てて馬頭観音を祭りました。領主はこの境内に社殿を新築して諫早家の床の間にあった弁天さんをここに移したと伝えられます。
馬頭観音は路傍の石仏として、地蔵、庚申とともに一般に親しまれてきました。他の観音は慈悲相ですが、この観音は忿怒相で頭上に馬頭を戴き、胸前で明王馬口印(両人差指の先端を合わせる印)を結ぶのが特徴です。その像容は多様ですが、一般には一面二臂、または三面六臂が多く、ここのは三面六臂です。