本文
大峰古墳
よみがな
おおみねこふん
指定区分
市指定史跡
指定年月日
昭和52年9月26日
所在地
諫早市小長井町大峰
交通
県営バス「水の浦」徒歩5分
小長井地区の最も南側に位置し、封土の約半分が削られており羨道も壊れていますが、本来は前方後円墳であったのでは、といわれています。巨大で平らな自然石を立てて四角に囲い、その上に比較的小さな石を積み上げています(持ち送り技法)。上部にいくほど狭くなるように作られ、天井石は数枚の石を段々に重ねて組み立てています。その上を多量の土で覆い、土が流れないように葺石を施しています。棺を納める玄室と前室及び廊下の役割を果たす羨道からなりますが、大峰古墳は玄室の奥壁に石棚が作られているが特徴的です。また、前室と玄室の仕切り石は見られますが、天井部分は同一の空間になっているのも特徴です。
古墳時代後期の6世紀後半頃のものと思われます。
また、有明海は古来より海産物が豊かで、魚や貝類の種類も多く、しかも潮の干満の差も大きいので古代の郷土人びとは豊かな海の幸と背にした多良山麓の山の幸を得て、平和に暮らしたことと想像されます。
玄室内から前室・羨道を見る
石室の特徴となる玄室の石棚