本文
善神さん古墳
よみがな
ぜんじんさんこふん
指定区分
市指定史跡
指定年月日
昭和62年3月2日
所在地
諫早市高来町東平原
交通
県営バス「湯江駅前」
湯江小学校より徒歩1分
善神さん古墳は湯江小学校の西側・湯江神社境内の傾斜地にあり、古くは土盛りがあって円墳の形になっていたと考えられます。しかし、現在では玄室がむき出しになり、石室の上外部はコンクリートで固め瓦葺となっています。横穴式石室入口の羨道部は取り去られ袖石のみが残っています。
玄室は内部で奥行2.3m、幅2.2mのほぼ方形で、高さは約2.3mです。室内には後世の人により地蔵尊など石仏16体が祀られています。
玄室正面の一枚岩には一面に線刻文様が施してあり、斜格子文様を基本としているほか、左手に人物、中央に舟、その下に動物らしきものが描かれています。また羨道から玄室に入る天井石にも同様の格子文が描かれています。
被葬者はおそらく当地方を治めていた首長クラスの人物と思われます。高来町にはこのほか、古墳として築かれていたと考えられる巨石が泉地区集会所横に置かれています。この大石の表面には、二等辺三角形の底辺のない矢じりの形と思われる幾何学的な文様が数多く線刻されています。
また小江上田井原にも古墳があったといわれていますが定かではありません。