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DV(ドメスティック・バイオレンス)とは

ページ番号:0001724 更新日:2023年2月1日更新 印刷ページ表示

DV(ドメスティック・バイオレンス)は、配偶者や恋人同士など、親密な関係にある者からの暴力をさし、被害者はほとんど女性です。
男性に、「男性のほうが女性よりも上」とか「妻は夫に従うべき」という意識があったり、体力的にも経済的にも男性が優位な立場にあることが多いため、DVの被害者は圧倒的に女性が多くなっています。
DVは殴る・蹴るなどの身体に危害を加える直接的な暴力だけでなく、様々なかたちの暴力で、相手の人格を否定し、相手を自分の思いとおりに支配しようとする行為です。

DVの種類(暴力のかたち)

おもに、このような行為が、DV(暴力)とされています。

身体的な暴力(刑法の傷害や暴行に該当する違法行為)

  • たたく、殴る、蹴る
  • 首を絞める
  • 突き飛ばす
  • 髪を引っ張る
  • 物を投げつける
  • やけどを負わす など

精神的な暴力

  • 大声でどなる(なじる)
  • 「誰のおかげで生活できるんだ」などと経済的に優位であることを強調する
  • 無視して口をきかない
  • ののしる
  • 人前でバカにしたり命令口調で言う
  • 殴るふりをしておどす

社会的な暴力

  • 交友関係やメール、手紙等を監視する
  • 行動(外出など)を制限したりチェックする
  • 外で働くことを禁止したり、仕事をやめさせる

経済的な暴力

  • 生活費を渡さない
  • お金を取り上げる
  • 収入を知らせず使わせない

性的な暴力

  • 嫌がるのに性的行為を強要する
  • 避妊に協力しない
  • 中絶を強要する
  • 無理にポルノビデオやポルノ雑誌を見せる

子どもを利用した暴力

  • 子どもに暴力を見せる
  • 子どもを危険な目にあわせる
  • 子どもを盾にしておどす

DVに関する誤解と思い込み

身近な人からDVの相談を受けた時には、今でも「ただの夫婦げんか」や「昔からあること」「たいしたことではない」などの誤解や思い込みから誤ったアドバイスをして、DVの被害者をさらに苦しめたり、取り返しのつかない事態に陥ったりすることがあります。

加害者(男性)を怒らせる女性にも問題がある?
DVでは、実際に被害をうけている女性が、こう言われる事がよくあります。加害者(男性)は「お前のせいだ」と言って、暴力を正当化するため、周囲や被害を受けている本人でさえも、女性にも暴力を受けるだけの非があると思ってしまうことがあります。
しかし、いかなる理由があっても、DV(暴力)を正当化する理由にはなりません。

暴力をふるう男性は、一部の特別な人?(加害者のタイプ)
DVの加害者の男性には、一定のタイプはなく、年齢、学歴、職種、収入には関係がないと言われています。つまり職場など家庭の外では、極めて普通で人当たりもよく、社会的信用もあるため、「家庭で妻に暴力をふるっているとはとても信じられない」と思われている場合もあります。

被害者(女性)は、なぜ逃げることができないのか?
DV被害者(女性)は、繰り返される暴力により本来個人が持っている能力(自発性や社会的判断力)が、うまく発揮できなくなり、社会的活動能力の低下ややる気のなさ、対人関係の困難など精神性や行動上の障害が生じることが、本人の性格的な問題として誤解される場合があります。
被害者(女性)が逃げられない理由として

  1. 恐怖感
    「逃げたら殺されるかもしれない」という強い恐怖
  2. 無力感
    「夫から離れられない」「誰も助けてくれない」といった無気力状態
  3. 複雑な心理
    「夫がいつか変わってくれるかもしれない」「夫の暴力は私のことを考えているからだ」との思いにより被害者である自覚が困難になる
  4. 経済的問題
    夫の収入がなければ生活できないという経済的な不安
  5. 子どもの問題
    子どもの安全確保や就学上の問題や「子どもには父親が必要」という思いなど
  6. 喪失感
    続けてきた仕事や今まで築いた地域社会での人間関係などが、逃げることにより失われる喪失感など

DV(ドメスティック・バイオレンス)から逃れるために

もし今、あなたが暴力を受けているなら
DV(暴力)の被害を受けるのは、あなたに落ち度があるからではありません。
大人ならば、たとえ相手に対して怒りの感情があっても、暴力でない方法で伝えることができるはずであり、暴力で相手を従わせようとするのは、暴力をふるう側の問題です。

あなたと子どもの安全を最優先に考えましょう

  • あなたや子どもの危険がおよんでいる時は、すみやかに警察に通報しましょう。
    (警察によるDVの防止と保護が法律で決められています)
  • ケガをした時は、病院に行って診断書をとっておきましょう。
  • 暴力の証拠となるメモ、写真などをとっておきましょう。
  • 身体に危険を感じた時は、一時的に避難(一時保護)することができます。

ひとりで悩まないで、ぜひDV相談機関に連絡してください