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文化にふれ心遊ばせる旅時間
諫早の文化人ゆかりの地や作品、諫早が舞台の本をご紹介。作品を通して諫早の魅力を知る のもまた、旅の愉しみ方のひとつです。
※下図の人名をクリックすると、該当する人物の説明まで移動できます。
諫早の文化人
画家:野口弥太郎(のぐち やたろう)
1899~1976年
ヨーロッパで学んだ技術を生かし、近代日本洋画の先駆者として、その地位を確立しました。12歳の時に父の郷里であった北高来郡小野村(現・諫早市小野町)に転入した経験をもち、長崎人の人情に魅せられて、戦後は幾度となく長崎を訪れ、多くの作品を残しました。
脚本家・劇作家・小説家:市川森一(いちかわ しんいち)
1941~2011年
諫早で生まれ育った市川は日本を代表する脚本家として、多くの作品を残しました。また劇作家や小説家としても活躍。諫早市立諫早図書館には生前、市川が使用していた「シナリオルーム」が当時のまま残されています。
詩人:伊東静雄(いとう しずお)
1906~1953年
昭和4年、雑誌「呂」「コギト」「日本浪漫派」などに詩作品を発表。同10年に発行した処女詩集にて詩壇の注目を浴びました。三島由紀夫に影響を与えた詩人としても知られています。毎年3月には詩人の高雅なる詩風と孤高の詩精神を追慕し「菜の花忌」が開催されています。
作家:野呂邦暢(のろ くにのぶ)
1937~1980年
幼少の頃長崎から疎開した野呂邦暢は、諫早をこよなく愛し、諫早を舞台に数々の名作を残しました。代表作に「草のつるぎ(第70回芥川賞)」「諫早菖蒲日記」「落城記」等があります。上山公園の文学碑の前では毎年5月に「菖蒲忌」が開催されています。
おうちで諫早を想う旅時間
伊東 静雄 代表作
詩集:わがひとに与ふる哀歌
株式会社 ほるぷ
昭和10年10月発行
伊東静雄の第一詩集。萩原朔太郎に激賞され、詩壇で脚光を浴びるきっかけとなった代表作。
野呂 邦暢 代表作
諫早菖蒲日記
文藝春秋
昭和52年4月発行
諫早藩の砲術指南の家に生まれた少女の視点で、慌ただしい時代の動きや日常を描いた歴史長編。
野呂 邦暢 代表作
落城記
文藝春秋
昭和55年7月発行
戦国時代の伊佐早(諫早)領主・西郷氏が佐賀の龍造寺氏に攻められた際の籠城戦を描いた歴史小説。
市川 森一 代表作
親戚たち
大和書房
昭和60年9月発行
諫早を舞台に繰り広げられる人間ドラマ。役所広司主演でドラマ化され、大ヒットしました。
市川 森一 代表作
幻日
講談社
平成23年6月発行
多くの謎に包まれた島原天草一揆を大胆な推理で描いた、渾身の長編歴史小説。