ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > いさはや人の声 > あの人のいさはや暮らし > 「いさはや暮らし体験談」No.7 〜ミニトマトから広がる夢〜

本文

「いさはや暮らし体験談」No.7 〜ミニトマトから広がる夢〜


ページ番号:0001053 更新日:2023年2月1日更新 印刷ページ表示

園田 直樹(そのだ なおき)さん

愛知県出身。4人家族。2012年に奥さまのご実家がある諫早市高来町へ家族で移住し、2014年から農業の研修を開始されました。その後に新規就農し、現在は4連棟のハウス内でミニトマトを栽培されています。

ミニトマトの手入れを行う園田さん(ハウス内にて撮影)の画像
ミニトマトの手入れを行う園田さん(ハウス内にて撮影)

移住後の暮らしの変化

諫早市へ移住する前は名古屋市で飲食店を経営していました。仕事自体は非常に楽しかったですが、深夜まで働き詰めの毎日で、家族や子どもとの時間がなかなか取れない日々が続くこともありました。諫早へ越してきてからは家族や子どもを中心とした生活に変わり、毎日一緒に夜ご飯を食べられることに幸せを感じています。

飲食店経営から農業経営へ

諫早へ来て最初の2年間は飲食店に勤めましたが、何か違和感を覚える日々を過ごしていました。長く飲食業に携わる中で、「食」というキーワードは外せなかったことと、自分が住んでいる諫早で勝負できるものは何だろうかと考えた結果、農業に行きつきました。諫早は県内でも有数の農業地帯であることや、就農にあたっての補助制度も充実していたことから、研修制度を活用し就農することができました。新規で農業を始めることへの不安やハードルの高さはありましたが、研修先の農家さんを始め、先輩農家さんや同年代の農家仲間、そして家族の理解・協力を得て、経営として成り立つ農業に日々取り組んでいるところです。
実際の農業経営では、ハウスに環境制御のシステムを導入してハウス内の温度や湿度、土壌分析、二酸化炭素濃度等をデータとして「見える化」し、経験とデータを融合した農業経営に取り組んでいます。また、農作業の一つひとつの作業工程を見直し、どのようにしたら時間短縮ができるかや作業者の負担軽減につながるかなどを考え、試行錯誤しながら日々実践しています。農業経営全体の効率化を図ることで、自分が大切にしたい家族や子どもとの時間を作り出すようにしています。

たわわに実ったミニトマトの画像
たわわに実ったミニトマト。

たくさんは無いけど、ちょうどいい暮らし

住んでいる高来町は、生活に必要なスーパーやコンビニ、ホームセンター、コインランドリーなどが揃っており、困ったことはほとんどありません。都会はたくさんのものがありますが、そもそもそんなにたくさん必要なのか?ということを諫早に来てから考えるようにもなりました。行こうと思えばどこにでも行ける諫早の交通アクセスの良さも気に入ってます。

諫早市の魅力

農業面では、就農にあたっての補助金や研修など、新規就農者へのサポートがしっかりしており、先輩就農者や研修先農家の方からの指導やアドバイスを受けることが出来て非常に助かりました。また、印象に残っているのは当時の市の職員の方が農業経営の収支表を見ながら経営計画を一緒に考えてくれるなど、熱心なバックアップをしてくれたことでした。そのような方々のおかげでこれまで続けていくことが出来ていると感じます。また、引っ越してきた当初は新しい場所や人に馴染めるだろうかという不安も少しありましたが、ここ高来町の皆さんが暖かく迎え入れてくれたことが大変嬉しかったですね。

これからの夢や目標

農業経営については、最初はどれくらいの収入・支出があり、最終的にどれくらい手元にお金が残るのか全く想像出来ませんでしたが、就農して約7年でようやく農業経営について分かり始めてきて、少ずつですが自分のやりたい農業や目標が見えてきました。まだまだ先の話かもしれませんが、今後は今よりも農地を広げたり、ミニトマト以外の生産にチャレンジしたり、自分が育てた作物を使った加工品を作るなど6次産業化にも携わりたいです。

移住希望者へのアドバイス

諫早に限らず、移住を希望される方は、移住の目的をしっかりと考えることをお勧めします。自分のやりたいことや目指したい暮らしが出来る移住先でないと、その場所で生活する意味や目的を見出せなくなり、せっかく移住した場所から離れることになるかもしれません。なぜ移住する必要があるのかや、移住先でどのような事を実現したいのかなどを考えながら移住計画を立ててもらえたら良いと思います。