食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられた食品のことです。日本では、年間の食品ロスの発生量は年間646万トン(※)と推計されています。
これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(平成26年で年間約320万トン)の約2倍に相当します。
(※)農林水産省及び環境省「平成27年度推計」
食品ロスの約半分は、一般家庭からのものです。 また、食品ロスを国民一人当たりに換算すると”お茶碗約1杯分(約139g)の食べもの”が毎日捨てられている計算となります。 家庭から出る食品ロスは、主に以下の理由で発生します。
- 食べ残し:食べきれずに捨てられたもの
- 過剰除去:調理の時に食べられる部分が捨てられたもの
- 期限切れ:賞味期限や消費期限が過ぎて捨てられたもの
- 買いすぎ:調理に使いきれず捨てられたもの
買い物の前には食品の在庫を確認し、必要なものだけを買うようにしましょう。 特に、野菜や生ものなどの傷みやすい食材には有効です。 また、買ったものは使い切る・食べ切るようにしましょう。
二酸化炭素排出量の減少
食品ロスが減ることにより運搬や焼却のために使う化石燃料の使用量が減ります。そうすると、地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出量を減らすことができます。
経済効果
食品ロスが減ることにより、運搬や焼却のために使う化石燃料が減り、また焼却炉の維持管理費を減らすことができ、無駄な支出を減らすという経済効果があります。
世界の食料不均衡の解消
私たちは輸入食品も食べています。輸入食品の食品ロスを減らすことにより、その分を食料が不足している国々にまわして、飢えに苦しむ子どもたちを救うことができます。
「30(さんまる)・10(いちまる)運動」
宴席で乾杯後の30分と 終了前の10分は自席で食事を楽しむ運動
「きり・きり(食べ切り・使い切り)行動」
使わないまま捨ててしまう食材をなくすため、冷蔵庫の中身を使い切る料理、秋冬は鍋に、春夏はカレー・スープなどのオリジナル(きり)メニューを楽しむ行動
「フードバンク運動」
包装の印字ミスや 賞味期限が近いなど、食品の品質に問題がないのに通常の販売が困難な食品・食材を食品メーカーなどから引き取って、福祉施設などへ無償提供するボランティア活動
「子ども食堂」
経済的な事情などにより、家庭で十分な食事がとれなくなった子どもに、無料もしくは安価な食事や居場所を提供する活動(家庭などから余った食材を持ち寄る)

