富川渓谷
諫早市の中心街から北におよそ12キロ、多良山系の奥深く入った本明川の一支流に富川渓谷があります。
富川の森林は、豊富な植物群が自生し、自然環境も美しく、史跡巡りや夏の避暑地として古くから市内外の人々に「諫早の奥座敷」として親しまれてきました。
富川渓谷には、元禄時代の大洪水、大旱害を契機に、天下泰平と死者の供養を祈願して岩肌に刻まれた県指定史跡の五百羅漢があります。磨崖仏としては、県下随一のものであるといわれています。
五百羅漢
元禄14年(1701年)に発願し、宝永6年(1709年)の春に竣工。この工事の縁起は、元禄12年(1699年)本明川が大洪水を起こし、死者487名をだしました。翌13年は逆に大旱害で田畑が荒廃し、このため領主茂晴公(第7代)は、水源の地・富川渓谷の岩壁に、領内の息災と天下の泰平を祈願し、また水難者の供養のため五百羅漢を刻みこんだとつたえられています。
森の吊橋
渓谷にかかる森の吊橋は、延長30m、幅員1.5mで、川面から10mの高さがあります。
床板は木製で仕上げ、すき間からも川面が見えます。
カツラの木
カツラは、北日本系の代表的な落葉高木で、白樺などと共に繁茂していますが、県内では多良山中に稀に自生しているのみです。これらの中では最も大きく高さ約10mほどを測り、根元から多数の幹が簇生しているところから、地元では、「千本木」と呼ばれ親しまれています。
展望台
木造2階建て、床面積が70㎡。多良岳から橘湾、大村湾まで一望できます。
バンガロー
1棟6人が利用できるバンガロー3棟を整備しています。キッチン・シャワー・トイレ・寝具などが備えられ快適に過ごすことができます。
また、バーベキューセットを500円で貸し出し、木炭を500円、着火剤を300円で販売しています。
定員 | 1棟6名が3棟 |
施設内容 | 温水シャワー、トイレ、ロフト付、ミニキッチン(冷蔵庫、炊飯器、フライパン、なべ、皿など)、寝具(1棟当たり6セット) |
利用料金 | 宿泊料 1泊1棟1万円(午後4時~翌午前10時まで) 休憩料 1時間500円(午前10時~午後4時) ※別途、シーツ等1組につき500円の洗濯料がかかります。 |
申込先 | 利用日の3カ月前から申込みを受け付けます。 バンガロー管理人 小川 政吉さん(電話番号:090-4993-0781) バンガロー管理棟(電話番号:0957-25-9345) |
- 国道34号より約6㎞
- 富川停留所(バス終点)より500m
- JR諫早駅より車で20分、バスで30分

